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この「闇の拳5」は、出版のために新たに書き下ろしたわけではなく、サブタイトルのとおり、21世紀を迎える年に記念として、こっそりと書いておいたものです。
なんの記念かというと、これはもうただレオの復活記念を作者が勝手に寿ごうというだけのものでありました。
しかし、むろん、それだけではなく、ストーリーには、ずいぶんと技巧を凝らしたつもりです。
主人公・鮎原明日香は、美貌に加え、豊満な肢体と明晰な頭脳とそれに見合うキャリアを持つエリートOL。女性至上主義者で、男を見下している。
その明日香の夢と現実の中に、ある日、奇怪なメッセージが入り込んでくる。
「しばらく眠ってもらう」
「腹」
「拳」
たとえば、それだけが書かれた紙片がマンションのドアに挟みこまれている。
睡眠中に、自分が当身を受け、気絶させられ、肩に担がれ、どこかに運ばれていく夢を繰り返し見る。
順風満帆なキャリアウーマンの人生にひそかに忍び寄るぬかるみの幻影。
そこから展開を始めるドラマに、レオの活躍、謎の宗教団体などの存在が重なっていくという物語になっています。
なんといっても、この物語で腐心したことは、男性蔑視に凝り固まった女性が、その男に当て落とされ、犯されていく、という堕落のプロセスでした。
しかも、最後に「救い」があるという、闇の拳らしからぬエンディングも用意してあります。
続き物になっていまして、まだ決着はついていないわけですが、それは、これから発売になる「闇の拳 第2巻、第3巻」につなげて書いていこうと思います。
このあたりになると、作者の意識は、ほぼ完全に女性の社会進出によって逆差別を受け始めた男性の復権への貢献というヴェクトルが明瞭になっています。
それは、次にご紹介することになる「美女の秘拳」にアンチテーゼとして織り込まれていきます。
一応、闇の拳各話の自説批評は、ここまで。
どうぞ、今後とも「闇の拳シリーズ」へのご愛顧、よろしくお願いいたします。
http://www.papy.co.jp/act/books/1-159943/
- 2012/07/09(月) 09:52:42|
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