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現在では、文豪の復刻版なども日々の売り上げランキングの上位を占めるなど、すこし購買層も変化をはじめているのかな、という感がありますが、この「美女の秘拳」を書いているときは、まちがいなくBLとホラーしか売れないというのが現状でした。
そこで、女性に買ってもらうため、まず、主人公を女性にして、その女性に悪い男をやっつけさせるストーリーにすること、さらに、主人公を当身、腹パンチでピンチに陥らせても凌辱はさせないこと、などをお約束としました。
鍛えている男でもかなわないほどの戦闘能力を持ちながら、その抜群のプロポーションと美貌を駆使してターゲットに接近して「破滅」させる。
それが主人公・鷹司晴香の任務です。
晴香は、敵から社会的地位などを奪いますが、殺人は犯しません。「血を見ない」という設定も女性に買っていただくための工夫だったのですが・・・はたしてどんな方に購入していただいたのか。
作者の予想では、結局、男性に買っていただいたのではないか、と考えています。
また、人気としても第1章よりも第2章のほうが満足度が高かったのではないか、とも思います。
晴香が、かなりやられますから。
しかし、この作品でいちばん記憶に残っているのは、最後の謎解きの部分にどうしても字数を割くことになってしまい、しかも、ここには、当身、腹パンチ描写を入れられないという問題でした。
ここで、読者は確実に萎えるだろうな、と思っても、小説としての完成度を落としたくないぼくとしては、削れませんシーンでした。
このあたりの反省が、以後の作品に生きているかは、みなさんのご判断に委ねたいところです。
http://www.papy.co.jp/act/books/1-158001/
- 2012/07/25(水) 21:05:17|
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年一冊というか、一年にコンテンツひとつぐらいはあげよう、という目標を、今年もなんとか果たすことができました。
今年は、すでに4作が入稿を終え、発売を待っている状態ですが、それらに続く新作が本日完成し、出版社に送ることができました。
400時原稿用紙換算ですと、170枚ぐらいの分量になったと思います。
ぼくの作品は、「たゆたいの底へ」、「わたしだけの大奥」という新しい作品と、それ以前の作品群に大別できると考えています。
旧作は、設定からしてありえないストーリー。ストーリーが、当身の付属品のようなところがありましたが、スケールは大きかった。
それに対して、新作2作は、リアリティのある話。でも、スケールがちいさい。
そこで、両者のよいところを合わせた作品はできないものかと模索していた中で、生まれた作品が、今度の新作です。
年内には発売されるでしょうから、その折には、またこちらでご紹介させていただきます。
それにしても、当身小説って、作者が頭をひねれば、いくらでも作品にできるものだな、というのが、新作を書き終えた感想です。
ところで、電子書籍は、今のところBL主体。
つまり執筆者も女性で、購買層も女性です。
この媒体を、ぜひ男性にもどんどん開放して、ぼくだけでなく多くの男性官能小説家の世界観に触れてもらいたいものだ、と思います。
- 2012/07/25(水) 16:59:45|
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この「闇の拳5」は、出版のために新たに書き下ろしたわけではなく、サブタイトルのとおり、21世紀を迎える年に記念として、こっそりと書いておいたものです。
なんの記念かというと、これはもうただレオの復活記念を作者が勝手に寿ごうというだけのものでありました。
しかし、むろん、それだけではなく、ストーリーには、ずいぶんと技巧を凝らしたつもりです。
主人公・鮎原明日香は、美貌に加え、豊満な肢体と明晰な頭脳とそれに見合うキャリアを持つエリートOL。女性至上主義者で、男を見下している。
その明日香の夢と現実の中に、ある日、奇怪なメッセージが入り込んでくる。
「しばらく眠ってもらう」
「腹」
「拳」
たとえば、それだけが書かれた紙片がマンションのドアに挟みこまれている。
睡眠中に、自分が当身を受け、気絶させられ、肩に担がれ、どこかに運ばれていく夢を繰り返し見る。
順風満帆なキャリアウーマンの人生にひそかに忍び寄るぬかるみの幻影。
そこから展開を始めるドラマに、レオの活躍、謎の宗教団体などの存在が重なっていくという物語になっています。
なんといっても、この物語で腐心したことは、男性蔑視に凝り固まった女性が、その男に当て落とされ、犯されていく、という堕落のプロセスでした。
しかも、最後に「救い」があるという、闇の拳らしからぬエンディングも用意してあります。
続き物になっていまして、まだ決着はついていないわけですが、それは、これから発売になる「闇の拳 第2巻、第3巻」につなげて書いていこうと思います。
このあたりになると、作者の意識は、ほぼ完全に女性の社会進出によって逆差別を受け始めた男性の復権への貢献というヴェクトルが明瞭になっています。
それは、次にご紹介することになる「美女の秘拳」にアンチテーゼとして織り込まれていきます。
一応、闇の拳各話の自説批評は、ここまで。
どうぞ、今後とも「闇の拳シリーズ」へのご愛顧、よろしくお願いいたします。
http://www.papy.co.jp/act/books/1-159943/
- 2012/07/09(月) 09:52:42|
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執筆時期において、この作品以降、ネット上に残っているものはないはずです。
したがって、この「闇の拳4」は、拙著紹介コーナーとしては、振り返りがいのある最初の作品と言えるかもしれません。
巻頭言にヨハネの黙示録からの引用を試みましたが、この頃のオフ会では、この箇所は、不評でした。旧約聖書を使うとか、とにかく、黙示録は有名すぎるのでもう少しひねりが欲しかったということでした。
この指摘は、たしかに当たっていたな、と今でも思うのですが、問題は、その、まさに黙示する文章が、ぼくの構想の中のインクナスに近いものだったので、出版時にも、ここは変えませんでした。
さて、様々な対象に、当身・腹パンチをしてきたレオでしたが、この章では、女子高校生専門という特異性にこだわりました。
その副産物として、剣道部顧問教師である中野美沙が生まれたわけですが、彼女は、非常に強く、美しく、その肢体は、豊満でもある。
その強い彼女がレオに当身を食らうという設定は、評価をいただけたようでした。
かつ、このパターンは、その後のぼくの描くヒロインに広く汎用されていくわけで、その意味では、美沙は、エポックだったわけですし、このパート4では、当身による気絶以外の「精神支配」という新しい拘束方法も登場し、レズボス的なセックス・シーンも描かれます。
そういう「美女の堕落していく様」というのも、ひとつの「萌え」の要素ではないかと考えて書いてみました。
さらに、このパート4は、パート3からの継続ストーリーでもあります。
由紀・サワイ・ヤンソンが再登場するわけですが、彼女の美貌を描く入浴シーンは、一生懸命書いたなあ、という思い出があります。
か弱い女性ばかりを当身で拉致する最低男=レオという図式を打破するべく、鋼鉄のドアを破壊するスパイラル・ドラグーンの威力をはっきりと示したのも、本作が最初。
レオという人物が最強であり最悪であり、その「悪」が完璧に純粋で成熟していることを、この作品では確立したかったという想いから、この技をしっかりと書こうと考えたことを覚えています。
これを書き終えた時には、もうこれでレオとはお別れだ、という気持ちと、別れがたいという気持ちをふたつ抱えていました。
その後、レオはパート5(出版物)でふたたび読者の前に現われるわけですが、それまでは、しばしお別れとなりました。
この第4作は、試験的に、3作目よりも凌辱への傾向を強めてみようとも考えました。
そのあたりもお楽しみいただければさいわいです。
http://www.papy.co.jp/act/books/1-159943/
- 2012/07/01(日) 17:30:36|
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